冬に訪れたい忍野八海の見どころ
今回は、「忍野八海」の冬の楽しみ方についての情報をお伝えしていきます!
12月に入り、ますます寒さも増してきましたね。ぜひこの記事を参考にしていただき、冬の忍野八海を訪れ、その風情に心を温めてみてはいかがでしょうか。
目次
①忍野八海の概要
「忍野八海」は、富士山麓にかつてあった忍野湖(現 忍野村)の名残である、8つの湧水池の総称です。
今から1,200年以上も前、延歴19年(西暦800年)の富士山の大噴火による溶岩で、忍野湖が山中湖と袂を分かつ形で形成されました。そこから数百年をかけ、富士山の活動の影響を受けながら忍野湖は忍野八海へ分化されていきました。
忍野八海は富士山の伏流水に水源を発する湧水池で、形状や、地下の溶岩質層である「不透水層」により濾過された水質の良さ、宗教信仰の側面などからその希少性や有する歴史文化の豊かさが認められ、1934年(昭和9年)に天然記念物に認定さました。
さらに2013年、富士山が世界遺産に登録された際には富士山との地質的・文化背景的なつながりが大いに認められ、忍野八海は富士山の「構成資産」の一部として認定されました。世界遺産の一部をなす湧水池といえましょう。
②8つの湧水池のご紹介
富士山の伏流水に水源を発する8つの湧水池(出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池)の総称である忍野八海。
以下より、湧水池を1つずつ紹介していきます。
【一番霊場 出口池】
一番霊場の出口池だけ少し離れた場所にあり、最も面積が広いのが特徴の湧泉です。他の湧泉よりも離れた場所にあります。
出口池の向かいは山となっており、お稲荷さまが祀られている神社もあります。富士山を信仰する人々が、富士山に登る前に出口池で穢れを落としていたということから、出口池は別名「精進池」とも呼ばれています。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「難陀竜王(なんだりゅうおう)」が祀られています。
【二番霊場 お釜池】
釜の中に熱湯が沸騰するように水が沸く様子が見られる形状からこの名が付けられたといわれています。バイカモが清流に揺れる風景を見る事ができます。
忍野八海の中で一番小さい湧泉でありながら、4メートルという深さがあることでも知られています。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)」が祀られています。
【三番霊場 底抜池】
榛の木林資料館(有料)の中にあり、敷地の一番奥のトチの木の大木や樹林が生い茂る静かな場所にあります。
八海の中では一番昔の風景を眺めることが出来ます。二番霊場のお釜池と三番霊場の底抜池は地底で水脈がつながっているという言われもあります。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「娑加羅竜王(しゃがらりゅうおう)」が祀られています。
【四番霊場 銚子池】
酒を注ぐ銚子の形からこの名が付けられたといわれています。池の底の砂地から砂を巻き上げながら水が湧いている様子をよく見ることができます。
阿原川沿い脇の草地のなかにひっそりとあります。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「和修吉竜王(わしゅきつりゅうおう)」が祀られています。
【五番霊場 湧池】
忍野八海でも人気の高い場所で、観光客も多く訪れています。湧水の量も多く、景観が綺麗で、忍野八海の中で一番賑やかな通りに面する池です。
土産物屋が立ち並び、向かいには水車小屋があり、忍野八海を代表する池です。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)」が祀られています。
【六番霊場 濁池】
濁池は、湧池と隣接している水深50㎝ほどの小さな湧泉です。
名前は濁池ですが、水車から井戸水を流しているので水は透き通っています。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「阿那婆達多竜王(あなばだったりゅうおう)」が祀られています。
【七番霊場 鏡池】
富士山の姿が鏡の様に映るので鏡池と呼ばれています。
湧水が比較的少ないのが特徴で、条件が整えば、水面にはっきりと富士山が映り込み、逆さ富士を見ることもできます。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「摩那斯竜王(まなしりりゅうおう)」が祀られています。
【八番霊場 菖蒲池】
菖蒲湯に使われるサトイモ科の菖蒲やアヤメ科のキショウブなどが生い茂っています。
菖蒲池のまわりに生えているショウブは、病気にかかっている人が体に巻く事で病気がたちまち治るという言い伝えが残っているようです。
富士信仰の参拝対象として、八大竜王の一体「優鉢羅竜王(うはつらりゅうおう)」が祀られています。
③冬の忍野八海のすすめ
冬の忍野八海は、雪が積もるとその風情を格段に増幅させます。「八つの池」周辺の藁葺きの小屋に降り積もった雪は、屋根の輪郭を白くはっきりと見せ、寒くも温かみのある古き良き日本の、冬の村の様子を再現してくれます。
また「霧氷」という現象も、忍野八海では冬にしか見ることのできない楽しみの一つです。
忍野八海の水温は年間を通して氷点下になることはほとんどなく、凍てつく寒い朝には八海の湧水から湯気が立ち上ります。蒸発して水滴に再び凝結した水分は木々や植物に付着し、外気にさらされる中で白く凍ります。
そうして氷の結晶を身に纏った木々や植物が、朝日に照らされ光り輝きます。忍野八海だからこそ、冬だからこそ、見ることのできる「霧氷」は冬の忍野八海観光におすすめです。
忍野八海の中心的な観光スポットに「中池」という池があります。
忍野八海の「八つの池」には含まれていませんが、10メートルの水深にもかかわらず水底まで透き通って見ることができ、とても美しい眺めです。
冬の晴れた日、澄んだ空気と共に透き通った水を眺め、心洗われる体験はいかがでしょうか。雪を深く被った「これぞ」と言わんばかりの富士山とのコラボレーションをお楽しみいただくこともできます。
④都留市にも美しい湧水池があります。
忍野村からほど近い都留市夏狩には、「長慶寺」という禅寺があります。
平成の名水百選「十日市場・夏狩湧水群」の一つに数えられ、澄んだ水と優雅な雰囲気が心を落ち着かせてくれます。
初夏から夏にかけては、冷たく透明な水の中で「きれいな水の象徴」とされる「バイカモ」の花が咲き誇ります。湧水の美しさ・たくましさと、小さく可愛らしい花の組み合わせが非常に趣深く、多くのメディアにとりあげられています。
ぜひ、忍野八海をご堪能した後には、同じ「湧水」で名高い「長慶寺」も訪れてみてはいかがでしょうか。
【長慶寺 詳細情報ページ】
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お帰りの際は都留市で「ホッとあたたかい」体験を!
湧水と富士山の絶景が見られる忍野八海。
世界遺産に登録されている絶景を見に、ぜひ一度訪れてみてください。
冬の忍野八海は綺麗だけど、外で長時間移動していると体が冷えてしまう・・・
冷えた体を芯からポカポカ温めたい・・・
そんな方には、都留市の心身ともに温まる体験をおすすめいたします!
①温泉−より道の湯
1つ目のおすすめは、「山梨泊まれる温泉 より道の湯」です。
「いい温泉だね」と言ってもらえるような「より道」体験を提供するこちらの温泉。立ち寄り、ほっと一息ついてみてはいかがでしょうか。こちらの魅力はなんといっても「居心地の良さ」。体も心も芯から温まりますよ!
スタンダードな内湯と露天風呂に加え、炭酸泉やジェット噴流付き温泉、寝そべりながら浸かることのできる「寝る湯」に、一人ですっぽり浸かれる「坪風呂」、蒸気浴、ドライサウナに涼み処と、温泉の体験が「この上なく」充実しています。
バリエーションに富んだ温泉の数々もさることながら、こちらでは、心も温まる「より道」体験が充実しています。岩盤浴やリラクゼーション、ねっ転がることができる室内芝生エリア、レストランや10,000冊のコミック・雑誌を読むことができるコーナーなど、温泉以外でも存分にくつろぎ、楽しむことができますよ。
【より道の湯ホームページ】
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②温かい料理とお土産選び−道の駅つる
2つ目のおすすめは、当施設「道の駅つる」です。
道の駅つる内、地産地消レストラン「お勝手場」では、甲州名物の「ほうとう」など、地元の食材をふんだんに使った、温かく、おいしい食事を提供しておりますので、ぜひお召し上がりください!
こちらは冷えた体と寒い季節にはありがたい、甲州名物の「ほうとう」です。
食欲をそそる味噌の香りと立ち上る湯気、味が沁みた、カボチャをはじめとする具沢山のお野菜と、おつゆが絡んだ食べ応えバッチリの麺で、心も体もポカポカ温まります。
麵はこだわりのぶったぎりほうとうを使用。別添えの手作り辛味ときんぴらが良いアクセントになります。
当店名物、幻の豚肉「富士湧水ポーク」と都留市産の自然薯を味わえる定食です。
都留市の自然の豊かさと、道の駅つるの情熱が詰まった「富士湧水ポーク」のワインビネガーソテー。あっさりだけどコクのある油、歯応えがありながらもほろりととろけていくお肉と、さっぱりしたワインビネガーの風味が相性抜群です。
焼きたてのこちらのソテーを、ほかほかのご飯と一緒に頬張っていただければ、すっかり寒さも忘れ、美味しさから心もぽかぽか温まること間違いなしです。
ぜひ冬の忍野八海からお帰りの際は、道の駅つるにお立ち寄りいただき、温かい地元の雰囲気の中で温かいお料理をお召し上がりください。
レストランと隣接した直売所では、地元産のお野菜やお惣菜に加え、お土産に最適なお菓子屋おつまみ、加工品などを販売しております。
富士山にちなんだものや、ここでしか買えないご当地の商品、山梨ならではのお酒や調味料など、品揃え豊富に取り揃えております。
忍野八海をはじめとする、富士山方面や富士五湖へのご旅行・観光の帰りの際には、ぜひ道の駅つるへお立ち寄りください!
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