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【2025年版】山梨ツーリングおすすめ5選|日帰りで走れる絶景ルート
一年を通じて豊かな自然に恵まれた山梨県は、日帰りツーリングの最強エリアです。新緑が美しい春、涼しい高原が快適な夏、そして紅葉のワインディングを楽しめる秋。このように、いつ訪れてもライダーを飽きさせない最高の絶景ルートが待っています。
しかし、ツーリングに出かけたいと思っても、関東圏のライダーにとっては
「街中を抜けるまでが長い」「渋滞に飲まれてストレスが増える」
このように、そんな悩みがつきものです。そのため、せっかく走り出したのに、気持ちよく走れる道にたどり着くまで時間がかかり、遠方ツーリングでは帰宅が深夜になってしまうこともあります。
そこで、おすすめしたいのが、山梨県を走る日帰りツーリングです。
山梨は東京・神奈川・千葉など南関東からのアクセスが良く、さらに走り始めてすぐに自然豊かな景観へ入れるのが最大の魅力。
また、富士山ビューの絶景ロード、走り応えのある峠道、湖畔の爽快ルートなど、短時間でも走る気持ちよさをしっかり味わえるエリアです。
都内から約90分、道の駅つるを拠点に日帰りで楽しめる山梨ツーリングルートをまとめました。
そこで、この記事では走る楽しさを軸に、日帰りでも満足度の高い山梨の厳選ルート5選をご紹介します。
これから山梨ツーリングを計画しているライダーの方は、ぜひルート選びの参考にしてみてください。
※この記事は2025年12月に最新情報をもとに更新しました。
目次
①大菩薩ライン(国道411号線)|最高のワインディングが続く快走ルート
②富士パノラマライン(国道139号線)|富士山がずっと見える絶景ロード
③フルーツライン(東山広域農道)|甲府盆地を見渡す穴場 ルート
④道志みち(国道413号線)|関東屈指の人気ツーリングスポット
⑤裏道志(山梨県道35号線)|渋滞回避に最適な“知る人ぞ知る”ルート
<厳選!走って楽しい山梨ツーリングロード5選>
① 大菩薩ライン(国道411号線)|最高のワインディングが続く快走ルート

【ベストシーズン:春〜秋】
「大菩薩ライン」は、国道411号線のうち山梨県・丹波山村〜甲州市を結ぶ区間の通称です。
最大の魅力は、全線にわたって維持されている良好な路面状況と、広く安定した車幅。アスファルトが綺麗で凹凸も少なく、走行中のストレスがほとんどありません。秋〜冬は落ち葉や凍結に注意が必要ですが、それ以外の季節は走ることそのものに集中できる快適なルートです。
緩やかなカーブが一定のリズムで続くため、ワインディングを気持ちよく味わいたい人には特におすすめ。柳沢峠周辺では珍しいループ橋を走り抜けられ、視界が一気に開ける絶景ポイントもあります。山梨の雄大な自然を眺めながら気持ちよく走れる、満足度の高いエリアです。
交通量は全体的に少なめで、利用者は地元の車かツーリングライダーが中心。走りやすい道にもかかわらず、無理に飛ばす車両が少ないため、初心者でも安心して流れに合わせて走りやすい環境です。
大菩薩ラインからは、甲州市側で「フルーツライン」へ接続できるほか、河口湖・本栖湖方面へもアクセス可能です。
② 富士パノラマライン(国道139号線)|富士山がずっと見える絶景ロード

【ベストシーズン:通年(特に秋〜冬は空気が澄んで富士山が鮮明)】
「富士パノラマライン」は国道139号線のうち、山梨県富士河口湖町〜静岡県富士宮市を結ぶ区間の通称です。
最大の魅力は、広い区間で富士山を真正面にとらえながら走れる絶景ロードであること。自分と富士山の間に遮るものがなく、日本で最も長く富士山を眺め続けられる道と言っても過言ではありません。路肩にバイクを停めて、富士山を背景に愛車の写真を撮るのもおすすめです。
青木ヶ原樹海を抜けると、視界が一気に開けた朝霧高原へ。酪農地帯が広がり、周辺では濃厚なソフトクリームなどのご当地スイーツも楽しめます。「山梨といえば富士山!」というライダーには、必ず走ってほしい王道ルートです。
道路は長い直線が続き、見通しの悪い場所が少ないため非常に走りやすい一方、公共交通機関や高速道路の空白地帯にあたることから、休日は交通量が増えます。特に連休の昼〜夕方は長い渋滞が発生しがちなので、ストレスなく走りたい場合は平日または早朝が狙い目です。
河口湖町までは中央自動車道や国道139号線、甲州市側からは国道137号線でアクセスが可能。富士宮市側まで走り抜ければ、その先で富士山一周や箱根方面へのロングツーリングに発展させることもできます。
③ フルーツライン(東山広域農道)|甲府盆地を見渡す穴場ルート

【ベストシーズン:春(桃の花)/秋(果樹園の紅葉)】
「フルーツライン」は山梨市の果樹園エリアを走り抜ける広域農道で、国内でも有数のフルーツ産地の中心を貫くルートです。扇状地のなだらかな斜面に沿って走るため、甲府盆地を見下ろすワイドな景色と開放感があり、ライダーの間では穴場の絶景ロードとして知られています。
始点となる笛吹川フルーツ公園では、山梨産フルーツを使ったスイーツや季節のイベントを楽しめるほか、周辺には日帰り温泉やワイナリーなどツーリングの寄り道に最適なスポットが点在。休憩しながらゆったり走りたい人にぴったりのエリアです。
道路は交通量が少なく、路面も綺麗で走りやすいため、初心者でも安心して走行できます。ただし農道ゆえに、果樹園へ出入りする車両が急に現れる場合があること、案内看板が少なく道に迷いやすいことには注意が必要。ペースを上げすぎず、景色を楽しみながら走るのがベストです。
フルーツラインへは、国道20号線・中央自動車道・大菩薩ラインなど複数のルートからアクセス可能で、山梨ツーリングの景色担当として組みやすい一本です。
大菩薩ライン側から北上して接続可能であり、山梨の横断ルートとしても使いやすいです。
④ 道志みち(国道413号線)|関東屈指の人気ツーリングスポット

【ベストシーズン:春〜秋】
「道志みち」は、神奈川県相模原市〜山梨県道志村〜山中湖村を結ぶ国道413号線の通称で、関東屈指の人気を誇るツーリングロードです。
特に神奈川県側からのアクセスがよく、休日には多くのバイクとすれ違う“ライダーの聖地”として知られています。沿道の飲食店や土産店の駐車場にはあらゆる年代・メーカーのバイクが並び、まるでバイク博物館のような独特の雰囲気を楽しめるのも道志みちならでは。「たくさんのバイクと一緒に走りたい」というライダーに強くおすすめできるスポットです。
以前は路面のひび割れや凹凸が多く、走りやすいとは言いにくい状態でしたが、東京2020大会のロードレースコース指定をきっかけに大規模な整備が進行。現在は以前より格段に走りやすくなっています。
一方で、道幅や見通しに対して交通量が非常に多く、流れが速くなりがちなのも特徴です。慣れない方やペースが合わないと感じた場合は、無理せず後続車に道を譲ることで安全に走行できます。マイペースで走ることより、交通の流れに注意して走る必要があるため、初心者よりは中級者〜上級者向けのルートです。
道志みちへのアクセスは幅広く、東京・神奈川どちらからも国道16号線でアプローチ可能。八王子方面からは国道20号線、厚木方面からは国道412号線など、複数の入口があるためルート設計がしやすいのも魅力です。
⑤ 裏道志(県道35号線)|渋滞回避に最適な“知る人ぞ知る”ルート

【ベストシーズン:通年(ただし路面状況に注意)】
最後にご紹介する「裏道志」は、山梨県道35号線の通称で、一般的にはあまり知られていないものの、山梨を走り込んだライダーの間では“渋滞回避ルート”として重宝される道です。
山梨ツーリングでは、国道20号線・道志みち・高速道路がいずれも渋滞する帰り道の混雑が頻繁に起こります。そんな時に思い出したいのが裏道志。山梨県都留市から上野原市・相模湖方面へ抜けられるため、他ルートが混んでいても比較的スムーズに走れることが多いのが大きな特徴です。
ただし、裏道志はあくまで経験者向け。区間ごとに路面状況が大きく異なり、砂利が浮いている箇所や舗装の荒れた場所があるほか、民家が立ち並ぶ狭い区間も存在します。スピードを出せる道ではなく、これまで紹介した快走ルートとは性質が大きく異なるため、走行には十分な注意が必要です。
渋滞に巻き込まれたくない時の“切り札”として使える便利なルートですが、走行技術と慎重な判断が求められるため、上級者向けといえる道です。
※道路状況や通行情報は、国土交通省 道路情報をご確認ください。
<山梨ツーリングの立ち寄りスポットに最適|道の駅つる>

山梨県都留市にある「道の駅つる」は、ツーリングの途中で気軽に立ち寄れる使い勝手の良さが魅力の施設です。また、広い敷地や清潔な設備、そしてライダー向けの駐車環境が整っているため、休憩スポットとして多くのバイク乗りに利用されています。
①ライダーに嬉しい“広いバイク駐車場”

また、道の駅つるは バイク専用駐車スペースが広く確保 されており、混雑時でも停める場所に困りにくい点が大きな特徴です。
「四輪に停めていいのかな…?」
「駐輪場は自転車用? 迷惑かな?」
といった、道の駅でありがちな小さなストレスとは無縁。スペース全体の見通しもよいので、初心者でも安心して駐車できます。
また、道の駅つるでは、バイクミーティングの受付も行っています。
受け入れ状況は時期などによって変動するため、バイクミーティングでのご利用を希望される場合は、事前にお問い合わせのうえご確認ください。
②24時間使える清潔なトイレで安心

ツーリング中に清潔で使いやすいトイレがあることは大切なポイント。
道の駅つるでは 24時間利用可能なトイレ を整備しており、
・早朝ツーリング
・夜の帰路
・連休の混雑状況
など、どんな時間でも安心して利用できます。
清掃も行き届いているため快適に使えるのも嬉しい点です。
③小腹満たしにぴったりの軽食も充実
「ちょっと何か食べたい」
「このあと走るから重くないものがいい」
そんなライダーにちょうどいい、地元食材を使った手軽な軽食 も揃っています。
●カツサンド

都留市のブランド豚「富士湧水ポーク」のロースを使用したボリューム満点の一品。厚切りカツとソースの相性が抜群です。
●メンチカツバーガー

富士湧水ポークのメンチをふかふかのバンズで挟んだジューシーなバーガー。1つでしっかり満足感があります。
●肉巻きおにぎり

タレをたっぷり染み込ませた豚バラ肉を巻いた人気商品。午後には売り切れることも多いので早めにチェックを。
そのほかにも山梨のお土産や野菜、ジェラートなど、ツーリング途中の気分転換にぴったりのグルメが充実しています。
④ルートの合間に立ち寄りやすい立地
本記事で紹介した「山梨ツーリングロード5選」とも相性がよく、
休憩・昼食・給水・トイレ のタイミングにちょうど良い立地です。
・大月エリア
・山中湖方面
・富士山周辺
・フルーツライン方面
いずれのルートからもアクセスしやすく、
「ちょうどいい場所にある休憩スポット」
として使えるのが人気の理由です。
⑤立ち寄るだけで気分が変わる“使いやすい道の駅”

広い駐車場、清潔なトイレ、手軽な軽食─。
道の駅つるは、山梨ツーリングをより快適にしてくれるライダーに優しい休憩スポットです。
ツーリングの途中でふらっと立ち寄り、
・景色を眺めてひと息
・軽く食べてエネルギー補給
・次のルートを考える時間
など、自由に活用してみてください。
▼次の目的地へのルート確認や、現在地からの距離チェックにご活用ください。
まとめ
今回は、山梨バイクツーリングにぜひ走ってほしい5つの「走って楽しい道」をご紹介しました。季節や気分に合わせてルートを組み合わせれば、何度訪れても新しい発見があるのが山梨ツーリングの魅力です。ぜひ全ルートを走り、自分だけのお気に入りの道も見つけてみてください。
そしてツーリングの途中には、休憩・軽食・トイレなどを気軽に利用できるスポットとして「道の駅つる」を活用していただければ幸いです。
安全で快適なツーリングの旅になれば嬉しく思います。
山梨ツーリングを楽しむ際は、天候や季節によって路面状況が大きく変わる点にも注意が必要です。
特に峠道では朝晩の冷え込みや落ち葉、雨天時のスリップに注意し、無理のないペースで走行しましょう。
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