「ふるさと時代まつり」と四町の屋台キーホルダー
都留市では知らない人がいないというくらい大きなイベント「ふるさと時代まつり」が毎年9月に開催されます。
都留市の大人から子どもまで、このお祭りを楽しみにしており、中でも大名行列は都留市が城下町だった面影を感じさせてくれます。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催することができず、今年は開催の予定ですが、新型コロナウイルス感染症の状況しだいということで8月中旬頃には開催の是非が決まるそうです。(7月28日時点)
2日間開催されるお祭りですが、1日目を「宵祭り(よいまつり)」2日目を「ふるさと時代まつり」としています。
また、ふるさと時代まつりの見どころは何と言っても大名行列!
都留の街並みの中に殿様やお姫様、奴や侍が列になって歩く姿は必見です。
そしてもう一つの見どころといえば、街をにぎやかにする「仲町(なかまち)」「新町(しんまち)」「下町(しもまち)」「早馬町(はやうままち)」の屋台です。
この四町の屋台につけられた飾り幕は葛飾北斎が下絵を描いたといわれるものなど歴史的な価値があり、この屋台の飾り幕を一目見ようと県外から多くの方が都留を訪れます。
写真や映像だけでなく都留に来た思い出の一品にお祭りの魅力の一つでもある飾り幕をキーホルダーにして販売が始まりましたのでお祭りの思い出に購入されてみてはいかがでしょうか。
今回はふるさと時代まつりの起源と四町の屋台のキーホルダーのご紹介、飾り幕について解説していきます。
お祭りの起源について
このお祭りは市民の間では「お八朔」や「八朔祭」とも呼ばれてはおりますが、正式には、四日市場にある生出神社(おいでじんじゃ)の例祭として行われたものが都留市民の呼ぶ「お八朔」または「八朔祭」であり、これに伴って大名行列や屋台巡行が「付祭(つけまつり)」としてはじめられました。
大名行列や屋台巡行が始まった年代は確認できませんが、天保年間(1830~40)の古文書に、「往古(おうこ)より供奉順行(ぐぶじゅんこう)」と記されていますので、それ以前から大名行列などが行われていたことは確かなようです。一説には、郡内領主の秋元氏が川越にて転封の際(1704)、行列道具一式を下天神町に置き土産として送ったと伝えられています。
八朔祭の「八朔」とは、旧暦で8月1日のことです。これは、新暦に置き換えると9月の上旬となります。
秋の種まきを終え、稲の稔り間近なこのころ、豊作を願うための祭りとして行われていたようです。
※ふるさと時代まつり実行委員会ホームページ、都留市観光協会ホームページより引用
四町の屋台について
写真:ふるさと時代まつり実行委員会ホームページより引用
四町の屋台の“四町”とは谷村の城下町にある「仲町」、「新町」、「下町」「早馬町」の屋台で、それぞれの町の人たちが自分たちの町の屋台に乗り、太鼓や笛を鳴らしながら人力で引っ張り、谷村の町を盛り上げます。
時代の中で一端は屋台自体が途絶えてしまうことがありましたが、平成になり、早馬町の屋台を復元、その後、他の下町、新町、仲町も復元され今の四町の屋台となったそうです。
普段は都留市消防本部裏の屋台庫やミュージアム都留に大切に保管されています。
仲町屋台の飾り幕「桜に駒」
歌麿の名声にも負けない人気絵師だった「鳥文斎藤原栄之」の作で、春風に駒がいななき、引き綱に結わえた満開の桜が花吹雪となる・・・。そんな一瞬の美が見事に描かれています。緋ラシャに舞う600枚以上の花びらは金糸で縫い取られています。昭和10年9月の崖崩れで土砂に埋まった悲運を乗り越え、見事に蘇りました。
※ふるさと時代まつり実行委員会ホームページ、都留市観光協会ホームページより引用
新町屋台の飾り幕「鹿島踊」
鹿島明神の御託宣をふれ歩く「事触れ」の古老3人が描かれています。緋ラシャに金箔の雲、老松と玉垣はビロードに金糸を縫い取ったものです。木綿の真田紐などさまざまな高級染織された「きれ」が使われており、服飾史上でも貴重な作品となっています。葛飾北斎の下図とされています。
※ふるさと時代まつり実行委員会ホームページ、都留市観光協会ホームページより引用
下町屋台の飾り幕「虎」
ギヤマンの両眼を爛々と光らせ、真鍮でメッキされた鋭い牙と爪、四肢をふんばる姿が勇ましい猛虎。屋台が動くと縫い付けられた竹の葉がゆらめきます。浮世絵師・葛飾北斎が下図を描いた作品で、「東陽画狂人北斎筆」と落款が縫われています。
※ふるさと時代まつり実行委員会ホームページ、都留市観光協会ホームページより引用
早馬町屋台の飾り幕「牧童牛の背に笛を吹く」
当時、ビロードとともに珍重されていた緋ラシャを、赤々と燃える夕映えに見立てた作品で、葛飾北斎が下図を描いたといわれています。幕の上部からは針金に金糸を巻きつけた枝がしだれ、風になびきます。黒牛は本物の角、童子の笛は竹製といったこだわりが光ります。
※ふるさと時代まつり実行委員会ホームページ、都留市観光協会ホームページより引用
四町の屋台のキーホルダー
先ほどご紹介した四町の屋台がデザインされたキーホルダーの販売が始まりました。
それぞれの屋台の飾り幕や提灯の絵柄、屋台の装飾が再現され、パッケージには飾り幕の解説が書かれております。
こちらの商品は道の駅つるの観光案内所にある「つるビーコーナー」で販売しております。
屋台のキーホルダーの他にもテレビドラマの撮影を行た、「尾形郷土資料館」のキーホルダーも販売しております。
仲町
新町
下町
早馬町
今年のふるさと時代まつりは
ここまで四町の屋台を中心にご紹介してきました。
冒頭でもご紹介したように1日目を「宵祭り」(よいまつり)、2日目を「ふるさと時代まつり」と別れています。
この四町の屋台に町の人が乗り、巡行している姿を見られる機会はこの2日間しかありません。
今年の予定では9月3日(土)に宵祭り、9月4日(日)にふるさと時代まつりが開催される予定となっております。
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては中止となる場合がございます。
両日は都留市役所周辺の道路が規制されるためお車でお越しの場合はご注意ください。
四町の屋台は普段どこで見られるのか
写真:都留市観光協会ホームページより引用
四町の屋台は普段は都留市消防本部の裏にある屋台庫とミュージアム都留に保管されています。
特に仲町の屋台はミュージアム都留で展示されていますので、お祭りだけでなくいつでも見ることができます。
他の三屋台につきましては都留市消防本部裏の屋台庫に保管されており、ガラス越しにはなりますが誰でも気軽に見られるようになっています。
しかし、屋台庫の三屋台は残念ながら飾り幕までは見ることができませんのでご注意ください。
最後に
今回は都留市最大のイベント宵祭りとふるさと時代まつりの「お祭りの起源」と「四町の屋台のキーホルダー」「飾り幕」についてご紹介いたしました。
毎年多くの方が楽しみにしているこのお祭りを今年は見に来ませんか?
迫力の奴や奇麗に着飾ったお姫様、夜にライトアップされた屋台など非日常の世界に連れて行ってくれることでしょう!
また、道の駅つるで販売されている四町の屋台のキーホルダーの再現度を確かめるのも面白いかもしれませんね。
記事内でご紹介したふるさと時代まつり実行委員会のホームページ、都留市観光協会ホームページのリンクを下に貼っておきますので過去に開催された様子や最新の情報はそちらをご覧ください。。
※本記事内の写真は新型コロナウイルス感染症が流行する前の写真を使用しております。
また、本記事を作成するにあたり、ふるさと時代まつり実行委員会、都留市観光協会の許可の元、写真と文章の引用をしております。
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この記事を書いた人
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