2024年も山梨県産の「桃」の直売が始まりました!
フルーツ王国山梨の特産の「桃」の直売がいよいよ始まりました!
今回は、例年道の駅つるで出荷される桃の品種と出荷時期、山梨の桃のおいしさの秘密やおいしく食べる方法をまとめましたのでご覧ください。
道の駅つる直売所にならぶ桃について
「山梨=桃・ぶどう」というイメージの方が多いのではないでしょうか?
道の駅つるで販売される桃の産地を教えちゃいます!
2024年も都留市産の桃を販売
今年も、都留市産の桃の販売を行います!
道の駅つるのある都留市は気候が比較的寒く、果樹栽培が昔から盛んな笛吹市などと比べあまり適さないとされてきました。
しかし、近年では温暖化の影響もあり、徐々に果樹栽培に適した気候に変化してきたことから、数年前からすもも、桃、ぶどうなどの試験栽培に取り組んできました。
気候が本当に適してきているのか、桃やぶどうに害を与える虫や動物の被害にあわないための対策などの試験を行い、2021年ごろから都留市産の桃の出荷が可能となりました。
都留市産以外は、どこから出荷されるのか
都留市産のもの以外の産地についてご紹介します。上記地図をご覧ください。
青色の色がついているのが都留市です。
ピンク色に色がついている地域が「峡東地域」と呼ばれており、その中でも道の駅つるでは、笛吹市で収穫された桃が出荷されています。
峡東地域の桃
峡東地域は古くから桃やぶどうの産地として有名な地域です。
皆さんが一度は聞いたことがあるであろう「御坂」や「勝沼」という地区は峡東地域の山梨市・甲州市・笛吹市にあたります。
道の駅つるでは笛吹市で収穫された桃の販売が6月下旬頃から始まっております。
2024年も、ご覧の通りたくさんの桃が直売所をいい香りで満たしています。熟すと甘くておいしい桃がどんどん出てきますのでこれからがさらに楽しみです!
桃の出荷時期の目安は?
品種 | 山梨県産 出荷時期 | 都留市産 出荷時期 | 特徴 |
日川白鳳 | 6月上旬~8月下旬 | 6月下旬~8月下旬 | 全体に赤く色づきやすく、熟すとやや黒ずんだ赤色。果汁が多く、酸味が少ない。 |
白鳳 | 6月下旬~8月下旬 | 7月上旬~8月下旬 | 甘味が強く酸味がありません。 果汁が多く繊維が少ない肉質が特徴。 |
浅間白桃 | 6月下旬~8月下旬 | 7月上旬~8月下旬 | 果汁が多く糖度も高めで酸味は弱く香りのいい品種。 |
なつっこ | 6月下旬~8月下旬 | 7月上旬~8月下旬 | 果肉は乳白色で甘みが強く酸味は控えめ。 果肉はしっかりしており、成熟しても柔らかくなりすぎない。 |
※代表的な品種の時期となります。他の品種の出荷や天候などにより出荷時期が変わることや出荷されないこともございます。
※食味につきましては個人差がございます。購入時の参考程度にご利用ください。
山梨の桃のおいしさ
山梨の桃がおいしいのには3つの理由があるといわれています。
ここでは「山梨の桃」のおいしさの秘訣を少しだけ教えます。
➀土壌の秘密
山梨県の中でも桃やぶどうが盛んに生産されている地域は傾斜地が多く、水はけの良さが果樹生産には適しているそうです。
特に桃は湿った土壌を嫌うため傾斜地の多い山梨では雨が降ってもすぐに乾くためたくさんの葉が生い茂った立派な木ができ、おいしい果実が実るそうです。
➁日照量が日本有数であること
桃に限らず作物全般にも該当することですが、日光は欠かすことのできないポイントです。
実は山梨県は日照時間が日本一なんです!
日本一長い日照時間は桃の栽培でも重要な役割を担っており、たくさんの日光を浴びて育った桃は糖度が高く育つとされています。
➂直売所に並ぶまでの農家さんたちの努力
桃やぶどうは植えたら勝手に大きくなって実ができるものではありません。
年間を通して手入れが必要で農家さんたちは細かな作業と同時進行で新たな知識や技術向上にも努めています。
山梨県でも果樹栽培を研究・支援するための試験場などの施設があり、果樹農家の支援を行っているそうです。
そういった方たちの努力や日々の栽培技術の向上で新たな品種や糖度を高くする技術を日々研究し、実際に皆さんの手元へ渡る桃やぶどうに生かされています。
桃の食べ方
買ってきた桃をおいしく食べたいですよね。
桃をおいしく食べる方法を教えますので実践してみてください!
桃は食べる直前に冷蔵庫で冷やす。
食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れ冷やして食べましょう!
ちなみに山梨県民は「硬い桃」を食べる習慣があるため、販売されている桃も硬く柔らかい桃に比べて甘みの少ない状態で販売されていることが多いです。
柔らかくて甘い桃にするためには買ってきてから2~3日常温で風通しの良いところで保管し、柔らかくなったか確認をしてください。
長持ちさせるためと思い長期間冷蔵庫に保管するのは痛みの原因となりますのでご注意ください。
また、お中元などでクール便で送られてきたときにも同様の保管をしますが、傷みやすいこともありますのでなるべく早めに食べるようにしましょう。
表面の毛を落とす。
桃の表面は細かい毛で覆われています。
表面を水洗いする際になでるようにして表面の毛をきれいに落としましょう。
【おまけ】硬い桃を食べたいという方へ
硬い桃を食べてみたいという方は購入後すぐに食べることをおすすめします。
その際におススメしたいのは「皮ごと食べること」
パリッという音のなる果肉と皮の間が一番味わいが濃く栄養素も豊富に含まれています。
皮ごと食べる際には皮をよく水洗いをしてから食べるようにしましょう。
また、切り分ける際には薄めに切るほうが食べやすくなります。
環境に配慮した取り組みをしている農家もいます!
桃の農家の方にはSDGsへの取り組みや環境に配慮した農法を行い山梨県の認証を受けた桃の出荷をされている方もいます。
認証マークがあってもどんな取り組みを行っているのかわからない方も多いと思いますのでここでご紹介していきます。
SDGs
SDGsとは持続可能な開発目標という意味で17の目標で構成され、各事業者などがそれぞれ目標を達成するための取り組みを行っています。
道の駅つるに出荷する桃農家の方では12番目の目標である「つくる責任つかう責任」と13番目の目標「気候変動に具体的な対策を」などに取り組んでおり、環境に配慮をした農業資材や包装資材の使用を積極的に行うことや、この後ご紹介する4パーミルイニシアチブという取り組みで地球温暖化を抑制する活動など、他にも目標を定めて活動をしています。
4パーミルイニシアチブ
4パーミルイニシアチブとは温暖化に影響すると言われる二酸化炭素を吸収する炭素を畑の土壌に年間4パーミル(0.4%)増加させ、大気中の二酸化炭素を実質ゼロにすることができる考え方です。
フランス政府が主導となり世界各国で取り組まれている活動で、山梨県では桃やぶどうの木の剪定ででた枝を燃やし炭にすることで二酸化炭素の発生量を減らし、その炭を畑にまくことで半永久的に炭素を土壌に留めることができ、大気中の二酸化炭素の増加量を抑えることに繋がります。
おいしい未来へやまなし
おいしい未来へやまなしとは「ハイクオリティな未来」「サステナブルな未来」「オンリーワンの未来」「安全安心な未来」「ゆたかな環境の未来」「匠のつくる未来」の6つのストーリーがあり、その中には減農薬への取り組みや高品質なものを作る農家さんのこだわりなどを定められた基準を満たしていることで与えられる認証です。
主には上記のような認証を取得し、桃のパッケージや店内POPに表示を行っています。
ただ育てるだけでなく、環境に配慮をした生産を行い山梨の農業を後世に繋げられるようにしていく大事な活動かもしれません!
今年の桃やぶどうを購入する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
フルーツ王国山梨の桃はご自宅用やお土産、贈答用にとても人気です!
購入していただいたものを道の駅つるで発送することもできます。
発送をご希望の方はレジや近くのスタッフにお尋ねください。
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山梨でフルーツ狩りをしよう!(ぶどう・もも・いちご・さくらんぼ)
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