山梨の「一升瓶ワイン」その背景と販売商品のご紹介!
山梨には「一升瓶」にワインを入れ販売する文化があります。一般的には日本酒や醤油を入れる容器である一升瓶になぜ、ワインを入れるのでしょう。
今回は、一升瓶のワインが山梨で愛飲される理由・背景と、道の駅つるで取り扱いのあるおすすめの一升瓶ワインの数々をご紹介いたします。
目次
・一升瓶のワインってどういうこと? 山梨で親しまれるようになった理由・背景
一升瓶のワインってどういうこと?山梨で親しまれるようになった理由・背景
一升瓶の大きさ
まず一升瓶の大きさを確認しておきましょう。
標準的なワインボトルの容量が750mlなのに対し、マグナムボトルは1500ml、一升瓶はさらにそれよりも多い1800ml(=一升)と本当に大容量です。
写真の真ん中のビンが750ml程度、写真の一番右のビンが1800ml程度です。
見た目の大きさでいうと、標準的なワインボトルが、高さ30cm前後で、底面の直径9cm前後なのに対し、一升瓶は高さが39.5cm前後、底面の直径が10.5cm前後と、やはり一般的に売られているワインの容器に比べるとかなり大きいことがわかりますね。
一升瓶を使用するようになった背景
そんな大きな容量を持つ一升瓶ワインですが、大正時代の終わり頃から普及し始めたとされています。ぶどう農家の間では当時、規格外のぶどうを使って作ったワインを、販売はせずに自家用のお酒として飲むという嗜みがあったからです。
ワインを自家用で作るからには保存しておく容器が必要なわけですが、当時は「保管」や「品質の保持」に優れた現在のような標準的なワインボトルが、国内では製造も販売もされていませんでした。
そこで、なるべく大容量のワインを保存しておきたい農家は、自宅にある日本酒の一升瓶を再利用することを選んだのです。
これが一升瓶ワインのはじまりとされています。
県民に親しまれる理由
一升瓶ワインは瓶の口が狭く、空気に触れる面が少ないため、味が劣化しにくいという特徴があります。自家用に作ったワインを大容量で、かつ劣化を抑えながら保存できるため、ぶどう農家の間ではたいへん重宝されました。
また、内容量が多くても長く美味しく飲めるため、販路にも流通し、商店や酒屋でも徐々に売れ行きが伸びていきました。現在は、山梨の多くの家庭で愛飲されるようになっています。
キャップが樹脂製なため開閉がしやすく、価格も一本1000〜3000円台と手軽なので、気取らずに飲めるところも長く愛されているポイントだといえましょう。
加えて、「ワイン」という山梨が日本に誇る名産品を「一升瓶」で嗜む、という一般論からは想像し得ないような体験を独自におこなっていることが、山梨県民の「山梨」への郷土愛や「ワイン」への愛着を育んでいることも、一升瓶ワインが親しまれる一つの理由と言えるのかもしれません。
・多くの量を一度に保存できるから |
・劣化を抑えながら保存できるから |
・開閉がしやすいから |
・量の割にリーズナブルに購入できるから |
・県民の郷土愛やワインへの愛好心を育むから |
これらが、「一升瓶ワイン」が山梨県民に長く愛され続けている理由だといえましょう。
一升瓶は湯呑みで飲むのが地元流
山梨では、一升瓶ワインは晩酌用に飲まれています。コップや湯呑みに豪快に注ぎ、夕飯ができるまでの間は作り置きのおかずで一杯やる、といった様子です。
また、町内会の集まりでは日本酒や焼酎といっしょに一升瓶ワインが持ち寄られ、大勢でわいわい飲むのにぴったりだという理由から、冠婚葬祭にも重宝されていました。
このようにして一升瓶ワインは山梨県民の文化の中に定着していったのです。
道の駅つるで取り扱い中の一升瓶ワイン
ここで、道の駅つるでお取り扱いのある一升瓶ワインをご紹介いたします。
・シャトー勝沼 生産者還元ワイン
キャッチコピーは「ぶどう農家の家飲みワイン」。道の駅つるでも大人気で、並べてすぐ、午前中には売り切れてしまったり、ケースごとお買い上げいただけるお客様もいらっしゃいます!
【赤ワイン】
山梨県産のマスカット・ベリーAという品種の葡萄を使用しています。渋みを抑えたライトタイプの赤ワインで、飲みやすいです。
【白ワイン】
山梨県産の甲州という品種の葡萄を使用しています。バランスのいいキレのあるワインでやや辛口です。
一升瓶ワインの経緯を知ると、この商品のキャッチコピーにも納得がいきます。地元勝沼のぶどう生産者も愛飲する、頑固一徹手造り自家用ワインです。ぜひお買い求めください!
シャトー勝沼さんのその他の商品は公式HPでご確認いただけます。
・ワイン3種(JAふえふき直営ワイナリー)
JAふえふき直営ワイナリーで山梨県笛吹市産のぶどうを使用して作られたワインです。
【カベルネソーヴィニヨン キュベ ルージュ】
フランスのワイン専用品種のカベルネソーヴィニヨンを使用しており、やや重口のしっかりとした味わいの赤ワインです。
【青デラ】
フルーティーでさっぱりした味わいの甘口の白ワインです。近くの農家と契約し生食用でなくワイン専用に作ったデラウェア種で醸造した、素朴な造りで心のこもったワインに仕上がっています。
【甲州Fuefuki】
山梨県笛吹市産の甲州という品種のぶどうを使用しており、すっきりとしたドライな味わいのの白ワインです。
全国でも非常に珍しい「JA直営」のメリットを活かし、笛吹市内で生産された地元産のみの良質なぶどうを選別・確保してワインに。ぶどう本来の味を活かした飲みやすくフルーティーなワインになっております。ぜひ3種類ともお楽しみくださいね!
公式HPで同ブランドの他商品をご確認いただけます。
道の駅つるのおつまみも一升瓶ワインのお供にどうぞ!
本記事でご紹介したように、一升瓶ワインは容量的にも価格的にもご家庭のデイリーワインにおすすめです。おうち飲みにぜひ取り入れてみてくださいね。
また、道の駅つるでは家飲みにぴったりな、山梨ならではの「おつまみ」も取り揃えております。ぜひお近くをお通りの際はお立ち寄りいただき、ワインやおつまみ、各種お土産や地元産お野菜・果物もお求めいただけますと幸いでございます。
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